公衆電話
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視界にはっきりと入って来たのは、宇宙船でも、タイムマシンでもなく、紛れもなくそれは、単なる公衆電話でしかなかった。 「なんだよ、つまんね」 高揚していた気分が、途端に落ちていくのが自分の中ではっきり手に取るように分かると、その分だけ余計に、男の表情もダラリと下がり落ちていくのだった。 「今時公衆電話なんて使わねーんだよ。バーカ」
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