第1話 おじちゃん

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私が3歳の時の話しだ。 叔父…父の直ぐ上の兄が居た…   彼は私を大変可愛がってくれた。   彼に子供は居たが皆、私より大きく、1番小さな私をかなり可愛がってくれた。   彼の家族とは違い、都会に居る私に 『亀を捕まえたから、次に来るまで取って置いてやる』 と、わざわざ連絡をくれたり、セキセイインコが卵を産むと 『無事にかえったら上げるからこっちおいで』 とか…   そんな優しい叔父が、ある日、何が原因か私の父と喧嘩別れして3日後、大型ダンプの内輪差に巻き込まれ即死した…   小さい私は訳がわからず叔父の家に行き、集まった大勢の人にはしゃいで居た。   検死から帰った棺に入れられた叔父は、今考えると損傷が酷かったのであろう… 見えてる顔は縫い跡だらけで顔中が引き攣って、まるで子供の私にはアッカンベしてる様に見えた。
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