7009人が本棚に入れています
本棚に追加
/308ページ
その日の授業が終わり、晴也が帰ろうとすると背の低い男が現れた。
他の生徒は、急いで帰って行く。
晴也とその男だけが教室に残された。
「青山くん。コレ」
「なに?」
「契約書。キミ、保険にかけられたんだ」
「だから?」
晴也には、意味がわからなかった。
こっちが頼んだわけじゃない。
「一応、これ読んでサインしといて」
「ってことは、拒否できんのか?」
背の低い男はせせら笑った。
「まさか」
「だって、契約を交わしに来たんだろ?断る権利はあるだろ」
「だから、形式的なことだよ。ゲームを本格的にするためさ」
最初のコメントを投稿しよう!