明日に架ける橋・契約書

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その日の授業が終わり、晴也が帰ろうとすると背の低い男が現れた。 他の生徒は、急いで帰って行く。 晴也とその男だけが教室に残された。 「青山くん。コレ」 「なに?」 「契約書。キミ、保険にかけられたんだ」 「だから?」 晴也には、意味がわからなかった。 こっちが頼んだわけじゃない。 「一応、これ読んでサインしといて」 「ってことは、拒否できんのか?」 背の低い男はせせら笑った。 「まさか」 「だって、契約を交わしに来たんだろ?断る権利はあるだろ」 「だから、形式的なことだよ。ゲームを本格的にするためさ」
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