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「それで、おまえどこに賭けるつもりだ?」
「エヘヘ……」
「死亡かよ?!」
「まっさか。ないでしょ。ハル、友だちじゃん」
「腐れ縁だ。おまえが近所に引っ越して来てから、ついてない」
「なに言ってんのよ。ハルの友達、わたしだけじゃん」
「おまえが近づくから、勘違いされてんだって。オレ、ほんとはモテんだぜ」
「ハル。かっくいいもんね~」
微笑んで、郁恵がそう言った。
晴也は、苦笑いしている。
「イク~!」
「バカ。ほら呼んでんぞ」
隣のクラスの女子が廊下から郁恵を呼んでいた。
前に出した十本の指をウェーブさせ、手招いている。
全身全霊で来い!だ。
「イク。早く!」
危機が迫っているってことか!!
「ハル、ゴメン。またね」
「いいよ。もう来んな」
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