ハレルヤ

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姫野郁恵と入れ替わるように、ヤツらが現れた。 生保のメンバー。 中央にいるのが生徒会長の矢沢志堂。 =シドだ。 「ハレルヤ~♪」 ビデオカメラを向けられる。 晴也の無表情な顔。 「笑えよ。晴也」 「ハレルヤ~♪」 「笑えるか?!おまえら、何がおもしろいの?」 「強がってんじゃねえ。おまえ生命保険だぞ。一番危険なゲームだ」 「今日からブログのスターだな」 「ハレルヤ~♪」 「しつけえ!」 周りの者がはやし立て、晴也は怒っていた。 そして志堂は、黙って見ていた。 ただ、楽しそうに笑みを浮かべている。 少し痩せてて、爬虫類のような顔をしている。 そして、異様な力強いオーラを放っていた。 「志堂。オレに恨みでもあんのか?」 晴也も痩せているが、野生の猫のようにしなやかだ。 「別に。単に君がみんなに嫌われてるだけでしょ」 「そっかー?おまえ、オレがモテモテだから妬んでんじゃねーの?」 「まさか。いいな~、晴也くん。笑えるよ」 「んって、笑ってねーし。こえーよ」
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