ゴーグルと水着

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ゴーグルと水着

ハルは、窓を開けたままゴーグルを掛けて立ち上がった。 その夜は、月が怪しいくらい青白く輝いて、これから何が起きるのか限り無く不安にさせた。 その後ろ姿を惚れ惚れと見ているイク。 夜の闇がまどろみ、ハルの姿が月の輝きに透けて見える。 もしかすると、この月は知っているのかも知れない。 これから起きることが、すべての想像を越えてしまう出来事であることを……。
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