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ある日、ちびっ子3組担任のセレナ先生がみんなに聞きました。「みんなが大好きなお魚を元気に答えてください⤴」
そうすると、ちびっ子3組のみんなは元気に答えました。ヒメコちゃんは「あたしはマグロが好き⤴」と真っ先に答えました。他の子も口々に、「僕もマグロ⤴」、「シャケ❗」、「アジ」などとみんなが大好きな魚の名前が次々に挙がりました。
そんな中ケン太は・・「ぼっ僕はカジキマグロが好き・・・」と恥ずかしそうに答えました。
そうするとクラスの一人の子が言いました。「カジキマグロってあのツノみたいなのが生えてる魚だろっ。あんのおいしい訳無いじゃん❗」そうするとクラスのみんなが笑いました。
おどるのんのんもよく分からなかったけど、みんなと一緒に笑いました。
すると、そのあとすぐにケン太君は泣きながら教室を飛び出してしまいました。
その一部始終を見ていたセレナ先生は、ちびっ子3組のみんなにケン太君の家のことを話しました。
ケン太君は生まれてすぐに父親と別れて母親と二人暮らしということ。父親の残した借金を返すために、ケン太君も働いていること。お母さんも病気がちで、生活があまり裕福ではないことを話しました。そしてそれが決して恥ずかしいことではないことを話しました。そうするとクラスの皆が静まり返りました。そのうちヒメコちゃんが提案しました。「みんなでケン太君に謝ろう」ちびっ子3組のみんなも賛成しました。
そして、ケン太君が教室に帰ってくると、みんなで心を込めて「ごめんなさい」と大声で言いました。
するとケン太君はぎこちない笑顔で「みんなは悪くないから気にしないで。カジキマグロなんて変な魚を僕に食べさせる、母さんが悪いんだから。」と答えました。
そんな、自分の母親のことまで悪く言う、ケン太君を見て、セレナ先生はどうにかしなければいけないと思いました。そして、魚に詳しい、寿司屋のゲンさんのところに放課後に相談するのでした。
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