お前のがラクそうだ

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「ふぉぉ~い」 後ろを振り向くと 小学校からずっと一緒の 葛西 新(カサイ アラタ) がパンをくわえながら 走ってきていた 新は短髪で頭はそこそこ良い。 さらに言うと、俗に言うお調子者である。 お前は漫画の主人公かよ... 新が向助に追いつく。 「お前..漫画でももうそんなシーンなかなかないぞ!?」 「あふぁふぇふぁんひふぁふぁひふぉほふぁれへ×☆÷#%*...」 ホントに漫画みたいな展開だな。 そんなことを思っていた。 新はパンを無理やり詰め込み、 無理に完食した。 「ふぅ~」 「漫画の主人公かよ」 「なにがだよ!! ってバカッ時間時間!!」 向助も時計を見て驚き走り出した.. 二人は朝っぱらから 息を切らし、互いに競争するかのように汗を流し走っている。 そして校門に仲良くゴールインした。 「セーフッ」 「遅刻だバカ!!」 「すいませーん」 二人は、お前のせいで遅刻したなどと擦りあいながら教室へ向かっていった。
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