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少年は恐怖で
腰を抜かしてしまっている。
道の角では冷や汗をかきながら向助が立ちすくんでいる。
どうする..
どうする...!!
するとモヒカンが少年に目標を変え、包丁を上にあげ、そして一気に振り下ろした!!
「うわぁぁあぁあ」
少年はとっさに腕で頭を抱えた!!
ドン!!
なかなか刺されない自分に気づき少年が恐る恐る顔を上げると、向助が立っていた。
モヒカンは二人から4メートルほど離れた位置で倒れていた。
そう、向助が突き飛ばしたのだ。
「だ、大丈夫!?」
向助は冷静に装っているが
いっぱいいっぱいだった
それは小刻みに震えている向助の足が物語っていた。
そして向助は少年に
手を差し伸べた。
その瞬間!! モヒカンが起き上がり向助を
蹴り飛ばした!!
向助は思い切り地面に倒れ込んだ。
「イヒヒッヒヒッ」
モヒカンは変わらず白目を向きながら、不気味に笑っている。
口からよだれも垂れている。
ヤバイ....本気でヤバイ...
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