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「古賀さん、お疲れ様です!」
「……………うん」
屋上に入った途端に響く声
正直欝陶しい
10人ぐらいいるかな…?
何だって俺に近付こうとするんだか
アンタらよりも喧嘩が強いだけなのに
庇護されることを期待しているのならそれは無駄で
俺はアンタらのことを自ら尻尾を振る野良犬ぐらいにしか思っていないから
年下相手にそんなことを求められても困るし
「古賀さん、どうぞ!」
「………ん…」
差し出されたタバコを受け取ってポケットから取り出したライターで火を点けた
タバコの煙を吐き出してから口を開いた
「…寝たいから全員出てって。先輩たち授業受けなきゃヤバイんじゃないの…?」
「いや…でも古賀さんが…」
「見張っとかなきゃ…」
ああ…
バラバラに喋るな欝陶しい!
「五月蝿い。今度は前歯でも折ってやろうか?」
満面の笑みで言い放つ
「し…失礼しました!」
竦み上がった10人ほどの男共がバタバタと屋上から出ていった
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