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そして
「さぁ食べようか。」
と親父が言い皆で
『いただきます。』
と言って食べ始めた。
俺は朝御飯を食ってて辺りを見渡した。
喋る事のない静かで居心地の良い朝。
そんな時俺は一年前を思い出しながら食べていた。
それから
『ごちそうさまでした。』
と皆で言うと
「いやぁ~とうとう若の晴れ舞台だな~」
と泰さんが言った。
「晴れ舞台なんて大袈裟ですよ。」
と俺が言うと
「いや、大袈裟ではありませんよ。今日は若の晴れ舞台ですよ。」
と健さんが言ってきた。
「若、ガツンとやって来てください!」
と泰さんが言うと
「泰!失礼だぞ!」
と健さんが言う、そして周りもうるさくなってきた。
「何だと!やるか健!」
と泰さんが挑発すると
「上等だ!表に出ろや!」
と健さんも挑発に乗る。
「はぁ~二人とも止めてください。」
と俺が言っても聞く耳持たず
「おう!出てやろうじゃねぇか!」
と話が進む。
親父を見ると殺気が少しこぼれていた。
ヤバいと思い仕方なく
「止めねぇかお前ら!!今日は俺の晴れ舞台だ!面倒くせえ事してんじゃねぇ!!」
と俺が叫ぶと
「し~ん」
と静まった。
「すいません。」
と俺が謝ると
『いや、若、こちらこそ失礼しました。若の晴れ舞台と言う事を忘れてしまい。』
と皆、頭を下げてきた。
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