1章~入学式~

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それから数分後、入学式が始まった。 やはり新入生はどこか落ち着かず少しうるさかった。 だが俺の周りは静かだった。 「ヒソヒソ」 と聞こえるので俺がそっちを見ると静まる。 「何か気分ワリィ~。」 と思いながら入学式が終るのを待った。 そして、入学式も終わりクラスに入ると 「そういえばまたこのクラスだな。」 と思いながら席に座った。 新入生達は緊張しながらも他の人と喋っていた。 だが、俺の周りは何故か空間が出来ていた。 「まぁ~こうなると分かってたからいいか。」 と思いながら席が窓側の一番後ろだから空を眺めていると 『あれだよ。アイツが西中の田中をぶっとばした奴だよ。』 『マジかよ!』 『チョ~こぇ~!』 『何でそんな人がこのクラスにいんの?マジ信じられない。』 と周りで言ってるのが聞こえ我慢ならず 『ガシャーン!!!』 と机を蹴り飛ばし 「テメーら!!言いてえ事があるならグチグチ言わずハッキリ言ったらどうだ!!!あぁ!!」 と俺が怒鳴るとクラスは一瞬で静まりかえった。 その瞬間 「ガラッ!」 と扉が開くと 「やぁ!新入生の諸君おはようございます!私が今日から君達の担任になる。松島 浩司(まつしま こうじ)です!よろしく!」 と入ってきたのは朝の先公だった。
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