序章~誘拐~

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と言いながら組長は去って行った。 「すまんな。あれでも組長なりのお前から全てを奪った罪滅ぼしなんだ。」 と凍帝さんは言ってきた。 「分かってます。組長さん。とても悲しい顔をしていました。」 僕は組長さんが歩いてった廊下を見ながら言った。 「そうか、なら良かった。疲れただろ。部屋は用意したから今日はもうゆっくり休め。」 と凍帝さんは心配そうに言ってくれた。 「はい、ありがとうございます。凍帝さんって優しいんですね。」 と僕が言うと 「うっ!うるせい!さっさと寝ろ!部屋は右の角をを曲がって次は左の角を2回曲がったところだ!」 と凍帝さんは恥ずかしながら言ってきた。 「はい、それじゃあお休みなさい。」 と僕は走っていった。 「お・・おう。」 と凍帝さんは手を振ってくれた。 「ほぇ~それにしても広い屋敷だなぁ~。」 と僕が感心しながら部屋に向かってると前から数人の男の人達がやってきた。 男達は僕に気付いたのか 「よぉ!さっきは手荒な真似してすまなかったな!許してくれ!」 と言ってきた。 「いや、いいですよもう。」 と僕が言うと 「まぁ~何か困った事があったら言えや。なんせ広い屋敷だから初めは迷っちまうだろ。」 と男は言ってきた。 「ありがとうございます。えっと・・・」
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