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「ってぇ…てめぇえ!」
ノームは木柱を掴み、大きく振り上げた
「そこだ…」
ヴァンは銃の引金を素早く
4回ひいた
ガガガガン!と打ち出された弾丸はノームの両手の親指、小指の関節を完全にいぬいた
「ッあぁぁぁああ゛!!!」
痛みに耐えかねて手を抱える様に蹲る
木柱がその上から押しかかりノームは完全に見動きが取れなくなった
「木柱を支えてる時は、変異を使えないよな。」
得意気に言われた言葉にグゥと唸るノーム
「だったら…何で手を…手を撃ったぁ…何故頭で無く…」
顔をグッと上げて睨みながらの投げ掛けに
「殺されるより…殺す方が辛いからだ…」
キョトンとしたノームの眼
反してヴァンの眼は
幾ばくかの哀をはらんでいた
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