プロローグ

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下弦の月の下、春の風に晒される髪は紅く、見下ろす瞳はなびく髪にも負けない真紅の光を灯していた。 「おま……いった…い…??」 なにを?と問おうとしたが麻痺した頭が邪魔をする。 無理もない。先程目の前で繰り広げられた光景は青年の知るどの日常ともかけ離れていた。
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