たまごっち事件

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事件というには、ちょっと大袈裟な気もしますが。。。 これは、バイト先の先輩に聞いた話です。 当時、『たまごっち』が異常な程、流行っていました。 どのくらいかというと、近所のゲーセンで景品として入庫されると、行列ができるほどです。 定価2000円という設定も、ユーザにとって、買いやすいものとなっていたのでしょう。 さて、 私が働いていたゲーム屋は、『たまごっち』を取り扱ってはいませんでした。 ただ、 多数の問い合わせを受けたため、仕入れてみようということになったそうです。 そして、 その仕入れ価格は1個あたり・・・ なんと、 8000円なのです❗ 実に、定価の4倍です。 一体、いくらで売れって話です。 それでも、 試しに2、3個入荷してみたそうです。 そして、 店頭販売価格はなんと、 12800円❗ 定価の6倍以上です。 あり得ない価格設定です。 しかし、 ものの1日で完売したそうです。 恐るべき『たまごっち』。 ちなみに、 色は一番人気だった「ホワイト」でした。 半年後。 『たまごっち』は、980円でも売れない商品になってしまいました。
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