剣の一閃

はじめに

　この小説はもちろんフィクションです。しかし、実際に歴史上にあったことは出来るだけ正確に書くつもりです。
　なお、以下の事を事前に説明します。
・江戸時代には、刃渡り二尺九寸(約90cm)以上のいわゆる野太刀の帯刀は禁止されていた。江戸幕府創生期及び幕末を除き打刀と呼ばれる通常二尺三寸(約70cm)程度の刃渡りの物が主流であった。
・この物語中での月日は旧暦を用いる。したがって、現在より二ヶ月程先として考えるとよい。
・剣術が本格的に隆盛し始めたのは、ある程度安全な竹刀が出てきた江戸時代であり、その初期の時代の物語である。
・わからない事があれば、気兼なく質問してください。答えられる範囲で答えます。

　それではお楽しみ下さい。