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『大丈夫？診ようか？』
心配する雅と美羽。
『何だか表情も固いし……』
『いえ、全然っ』
がたっと椅子から立ち上がって二人を極端に避けた。眉間に皺を寄せる雅と目が合って俺は俯いた。
違う、違う――具合は悪くない。ただ、複雑な感情が爆発しそうで焦ってる為にそれが顔に出ているようだった。心配そうな美羽とも目が合った。雅が口を開いた。
『日向くん……』
『ちが、違うんです。ただの寝不足かと――――』
雅の声が、嫌に響く。
『……長谷川さん……』
掠れた声で美羽が静かに呟いた。その一言で、俺は美羽に全てを見透かされてる気がした。気がしただけだけど。
『日向くんちょっと、』
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