第1走 もはや

10/26
前へ
/119ページ
次へ
宮木「でけぇよ…。」 銀崎「一応本社の4分の一がここに腰おろしてるからな。」 そういうと銀崎は、隼のエンジンを切って押し歩きながら玄関へ向かい始めた。 宮木「おい、そっちは玄関だろ。単車どーすんだよ。」 銀崎「だから言ったろ。ライダーズマンションだから部屋と車庫が一体化してんだよ。」 ついに世の中の(作者含む)単車馬鹿達は居住区にまでバイクを持ち込んでしまった。 銀崎「ほら、置いてくぞ。」 宮木「ま、待てよ。」 宮木も銀崎の後を追ってCBRを押し歩いて行った。 とりあえずどんな構造か説明すると2階から25階までが住居。1階は西側に昔ながらの食堂みたいな店があり、東側にはシルバーブロー(以後SB)ガレージ神奈川支店がある。 この時点でまさに(金のない)バイカー専用テナントの集まりである。 住居には玄関にあるエレベーター(人間用とバイク用)で移動する。 銀崎「ここがお前の部屋。ホレ鍵。」 宮木「あ、サンキュ。」 銀崎「ちなみに俺の部屋はお前の3つ隣。」 宮木「お、結構近くじゃん。」 銀崎「おう、分からん事があれば気軽に聞け。」 その時、隣の部屋のシャッターが開き始めた。
/119ページ

最初のコメントを投稿しよう!

544人が本棚に入れています
本棚に追加