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銀崎「お前はズバリ、繊細さがないし、全てが力づくで大雑把だ。」
宮木「えぇ!!?いきなりそんなキッパリと!?」
近くにあったかなり広い駐車場に、なかば強制的に連れてこられた宮木。
佐々木は何処かに行ってしまったし、水谷は端のベンチに座ってニコニコしながらこちらを眺めている。
銀崎「しょうがないじゃん。今日お前の走りを後ろから観察していたけど、お前全ての動作が唐突なんだよ。」
宮木「だ、だってよ、俺の考え的には操作の入力時間=速さだと思っ……」
銀崎「そこがいかん。まずそのイカレタ考え方を直さな。」
宮木「じゃどうすりゃいいんだよ!」
銀崎「常に自分の走るラインを予想しないと駄目だ。今日のお前を見てて全然ライン取りができていない。」
宮木「ラ、ライン取りってなんだ!?」
銀崎(おおよそ『奥多摩の炎刃』って通り名もCBRだから言われたようなもんなんだろうな。)
呆れながら銀崎はニヤリと笑った。
銀崎(こりゃ骨折るかもしれんが、なかなか鍛えがいのありそうな奴だぜ)
ちょうどその時駐車場に一台のバンがはいってきた。
銀崎「おう、おそかったじゃやねーか!!」
佐々木「いやワリイ、原島のハイエースの鍵がわからなくてよ。」
そういって原島はハイエースのバックハッチを開いた。
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