第2走 銀&佐々によります

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銀崎「なあ、お前なんでバイク乗ろうなんて思った?」 宮木「いや、親父が国際A級ライダーでレースに出ててさ、その時乗ってたバイクが印象強くて、いつか大型免許取ったら親父のこの単車に乗りたいなぁと思ったのさ。」 CBRのキーを見つめながら話す宮木 宮木「そんでいざ乗ってみたらもう速いのなんの。乗り出して2日目にはスピードの虜になってた。」 CBRのデザインはカウルからRC211Vに似ている。HONDA党ならだいたい憧れるだろうこのマシンは、足回りもRCからフィードバックされている。 コーナーリングマシンと言われる所以だ。 銀崎「その気持ちは分かるな。俺も最初に見たバイクが隼だったから、免許取ったら、て思ってたよ。」 銀崎も自分の隼のキーを見ながら語る。 銀崎「だけど甘かった。俺の先輩の店にダダこねて跨らせてもらった隼は重いのなんの。先輩から中型から修行しろって言われるまで悩み抜いたさ。」 宮木「てことは、銀崎も中型から始めたと?」 銀崎「ああ。バリオスからXJR、ZZRイレブンからGSX1400まで乗ってみたさ。そしたらスーパースポーツに興味が移った所に、先輩からレースの誘いがかかったんだよ。」 宮木は成程と、納得した。隼は乾燥重量が215キロもある。峠ではどうしても反応が鈍るのだ。しかし銀崎はそんなもん知ったこっちゃねぇと言わんばかりにスムーズに隼を振り回していた理由がこの異様に多い乗車履歴なのだ。
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