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銀崎「経験はテクがいる単車ほど反映される。慣れれば何でも運転出来るもんさ。」
宮木「俺はまだ経験が足りないって事か……。」
銀崎「うん。全く足りてない。」
宮木、さらにショック。
銀崎「だが、見込みはあるぞ。さっきの峠でも感じたが、お前の集中力はかなり凄い。もはや闘争心だ。」
宮木「そうか?俺はただ一気に抜かされたのが悔しかっただけなんだけど…」
銀崎「スポーツマン精神だな。負けず嫌いはいい方向にも悪い方向にも転ぶが、お前はいい意味でスポーツマンなんだな。」
銀崎は、お茶をすすりながら言った。
銀崎「まあ、峠を攻めれるなら明日のテストは何とかいけるかもな。相手によるが。」
宮木「あっ、そうだ!明日入試だった。」
銀崎「隼で送ってやるから、準備出来たら起こしにこいよ。」
宮木「ああ、ありがとう。」
銀崎はそのまま部屋を出ていった。
宮木は部屋に一人残された。
宮木「一人暮らしってこんなもんか。」
今まで実家にいた宮木は、改めて一人暮らしの寂しさが理解できた。
宮木「でも小言言ってられないしな。もう寝るかな。」
まだまだなにもない部屋だが、寂しさと反面、自分の城が持てて、好きなように暮らせると考えるとそう悪い気にはならない。
宮城はシャワーを浴びた途端、その日の溜ってたであろうかなりの疲労が一気にでて、風呂場から出てそのままマットレスに倒れこんだ。
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