544人が本棚に入れています
本棚に追加
朝7時半。
宮木「………んなんてこったぁぁぁあ!!」
入試は8時から。
ここからはどう考えても40分。しかも準備してる暇はない。
宮木「あわわわ…。どうしようシャワーは……浴びてる暇はねぇよ。もういい!髪ボサボサだけど仕方無いからこのままジャケット着ていこう!」
宮木は急いで部屋からでて、銀崎の部屋へ。
宮木「銀崎ー!!銀崎ー!!急いで送っ………」
銀崎「ふぁぁ……。何んだよ今日はオフだっ………」
中からトレーナー姿の銀崎が目を擦りながら出てきた。
空気が凍り着いた瞬間だった。
宮木「お前も寝坊かーーーー!!!」
玄関前
銀崎「いや、マジにスマン。ほら後ろにのれよ」
宮木「後20分までに行かないと強制失格だぞ!!人生かかってんだからマジで急いでくれよ!」
宮木は隼のタンデムシートに跨りながら、銀崎を血の涙を流しながら急かす。
銀崎「分かってるっつーの!時間無いから首都高使うぞ!」
キュルルッ
バオオオォォォォンン!!
いきなり発進した隼のシートに必死でしがみつく宮木。かなり滑稽な姿だが場合が場合でそんなこと言ってられない。
宮木「ちょ………速すぎ!!も、もうちょいスピードを…」
銀崎「んなこと言ってられるかよ。マキシムまで引っ張るから振り落とされんなよ!」
かろうじて見えた隼のメーターは110キロ。
もはや警察上等、ネズミ取り上等だ。
銀崎「読者の皆さんは例え場合が場合でも車の多い所でこんなスピードを出さないようになぁぁぁぁ!」
宮木「アンタが言っても説得力ねぇよ!!」
最初のコメントを投稿しよう!