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宮木「いやいやいや。お前メッチャバイク嫌ってたじゃんか!何を血迷って……」
神山「あんた何言ってんの?あんたが『バイクの面白さも知らねーでデカイ口叩くな。』って言ったからじゃない!」
そういえばそんなこと言った気もするような……
神山『あたしと付き合って欲しいの……』
宮木『え…………?』
当時生徒会会長だった神山は宮木が単車で登校する度に口煩く注意していたのだが、まさか告白されるとは思ってなかった宮木はあまりの不意打ちに開いた口が塞がらなかった。
宮木『いや、なんでだよ。』
神山『だって宮木くん、サッカーは上手だったし、勉強だって1年の時は学年3位にもなったし、頑張ればできるんじゃん。正直バイクみたいな危ない物に乗ってるのが納得できない。』
最後のこの一言に揺らいでいた宮木の心が崩れた。
当時の神山や最近のバイクに乗らない人間の大半の様に、バイクに乗った事も無い人がバイクの特性や楽しさ、本当の乗り方も知らないのにバイク=危険物と言う誤った認識をしている。確かに理解してる人も多いが殆ど誤解してる人が多いとおもう。
宮木『悪いが、バイクを、理解してないやつと付き合うつもりはない。』
神山『な、なんでよ!だってあんなの速くもないし、ただ危ないだけ……』
宮木『その間違った考え方が嫌いなんだよ!』
思わず声を荒げる。
なんと言うか、自然と、自分の生き甲斐に対しての偏見に怒りがこみあげる。
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