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宮木『バイクの面白さも知らずにデカイ口叩くな。お前みたいな偏見もつ奴ばっかだから走りにくくなんだよ。』
神山『………………。』
宮木『どうしても俺と付き合いたいならまずバイクに跨ってみてから言えや。』
正直宮木も少し心が痛い所もあった。
バイクは設計故、うるさいし車に対して脆い。走り屋はなるべく騒音による迷惑や車との接触を避けるため深夜や朝の峠を攻めるがそれでも煩いのは煩い。
まあ、族に比べたらそこまでうるさいわけじゃないのだろうが。
宮木(俺も反省しないといけない所もあるんだろーが…)
しかしそれとこれとは話は別。
宮木(大体よく目ぇ付けてた相手にコクれるな。まあ、そんだけ本気なんだろうが。)
宮木「もしかしてあの事をずっと…」
神山「えぇそうですとも。あんたの一言を延々と恨みをこめて辿ってたらいつのまにかあんたより……」
少し間を置いて、
神山「バイクにはまっちゃった。」
宮木「あーそうかい……」
宮木は正直余計な事言わずに振っとけば良かったと後悔した。
田城「いつまで喋っているつもりかね。」
横から田城の嫌な目線と毒のこもった声が割り込んできた。
宮木「あぁ、すいません。」
田城「あなたたちの立場を知ってのお喋りですか?本当なら昨日、半分以上が遅刻で全員失格にするつもりでしたけど、オーナーの御良心により今日の入試が実行されたのですからね。」
田城は淡々と話す。
田城「ちなみに今回のテストは本来15点を持ち点とする減点方式でしたが初日の過失により私の独断で持ち点を10点まで減らしてのテストになります。」
一斉に会議室は騒がしくなった。
田城「このテストは私が採点します。なので下手に逆らえばどうなるか分かるはずですね?」
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