ロンリーウルフ

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ん…? 俺はここでふとしたことに気が付いた! ちょ… 待てよ!! 俺は!? これはまさかの裏切りだ!! やつら! 俺を拾ってない!! そりゃ確かに俺は他の玉に比べると少し離れた位置にいる。 しかし、そんなことなど問題ないと信じきっていた俺の信頼と、さっきの彼等への絶賛はどうなる!? 俺の信用を返せ!! 俺は力の限り叫んだ! まだ俺はここにいる! なんとかしてくれ! ここじゃ何も出来ない! 助けてくれ!! 俺は心から絶叫した。 俺は大当りを引かなければならないのだ! こんなところで転がっているわけにはいかないんだ! するとそんな俺の叫びが通じたのか、スタッフの一人が俺のほうへ近づいてきた。 やったぞ! 俺は安堵した。 やはりスタッフは俺の気持ちを裏切らなかった。 向こうからやってくるのは背の高い男性スタッフだ。 彼のちょっとくせのある髪も、憂いを感じさせる目の下の泣きボクロも俺にはまるでアポロンの石像のように輝いて見える! 愛すべき同胞よ。 俺は信じていたよ。 ありがとう ありがとう
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