目覚め

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台裏の長いトンネルを抜けたその瞬間! 俺は眩いばかりの光に包まれた! 一瞬くらんだ目を閉じ、辺りの光を抑えるように目を細く開く。 そのとたん 軽い浮遊感を感じて俺はほんの少しだけ落下した。 突然のことに驚きながらも俺は気持ちを引き締めた。 ここはもはや戦場、眩いの何のと甘いことを言っている場合ではない! 俺は自分を戒めるとしっかりと目を見開いて辺りを見回した。 早く自分の位置を確認しなくては! ……… …… … …あれ? ここ台じゃなくね? 周りにはぎっしりと玉が並んでいるが、どうやら俺の下にも玉がある。 しかもかなりの量がいる。 はっ!! そういうことかっ!! 間違いない!! ここはドル箱だっ!!! なんで俺はドル箱にいる!? 台に出る玉は上皿に補充されるはず。 なのにここは上皿でもなければ、その下の下皿でもなく、さらにその下、 って言うかすでに台ですらない、ドル箱! そのとき俺はふと気付いた。 流れが大きくなっていた天レール… 完全スルーのファルコン… 適当に玉の流れが早いほうに身を任せた台裏… そしてさっきの一瞬の落下… すべては示唆していた… この台は玉の流れが人一倍多いことを… つまりは… …… 俺は理解した! この台もう当たってる!!
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