1.すとれんじ

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  様々な家が建ち並ぶ辺り一帯を、朝焼けの鮮やかな明かりが照らしている。 爽やかで涼しい風が流れ、小鳥達の鳴き声が響き渡る様に心が洗われるのは間違いない。 その住宅街の中にある、洋風のこじんまりとした一軒の家。核家族なら広すぎるくらいの大きさか。 ほとんど汚れの見えない塀や白い壁からすると、築1年もたっていない。 子供を見越してお父さんが頑張ったのたろうか。 その家の2階に、読湖の部屋がある。 読湖の部屋の中を見てみると、ベージュを基調とした柔らかい色使いで、落ち着いた雰囲気に整えられている。 物がきちんと片付いているし、可愛らしい熊やウサギの人形も飾られていて、なかなか女の子らしい。 ちょっと意外。
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