教頭

4/7

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
    「教頭…何を…」     校長の顔には困惑の色が浮かんでいた。いや、校長だけじゃない、僕…いや全校生徒もだ。     皆が戸惑う中、化学教師が行動にでる。     「きゃあ!!」     校長が化学教師につかまった。化学教師の手には小瓶が握られている。     「意味がわからないという顔をしてるな…下等な奴らだ。いいか、校長…私は人の上に立つべき存在なのだよ」     教頭の演説が始まったとき、話を信じていない生徒が帰ろうとした。     「動くな!!私は本気だ!!化学教師ぃ!!」     教頭が合図をすると化学教師は①本の試験管を帰ろうとした生徒の前に投げつけた。     ジュウウ…!!     「うわっ!これはまさか…」     生徒は後ろへ飛び退き、溶けた床を見つめた。     「酸だ。もちろん校長…あなたに向けているこの小瓶の中も同じさ。ヒャハハハ…!!」     化学教師の高笑いがその場にこだまする。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加