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†僕が壊れた日†
「だから、凛は渡さないよ。
ちゃんと話し合って決めただろう。」
「俺にはお前と凛が必要なんだ」
「あんた…今一緒に居る人はどうなったの?」
「…逃げられたよ」
電話があってあの後
彼はこの家にまで来た。
あたしと凛を捨てた男
「そう、それはお気の毒に」
「ちっ、凛だけでも…凛は俺の息子でもあるんだから俺が引き取る」
「だから親権については話し合って決めただろ!何回言えばわかるんだよ。
凛はあんたなんか知らないんだよ。今さらノコノコ出てくるんじゃねぇ!
妊娠したあたしを置いて逃げた男が!」
「…今も昔も可愛くない女だ」
そう言った男は立ち上がる。
カタン
「ちょっ。何して…」
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