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(…時間です。
さぁ、答えを聞かせて下さい。)
『…僕は生きるよ。
お母さんが最後に言ってた…
小さな僕にじゃなく…見えてないはずの僕に向かって「生きて」って』
(本当に良いのですか?
その答えで。
わざわざ時間を戻したのですよ?)
あの時
小さな僕を外に出した時
お母さんが『僕』の目を見た
あれは見間違いなんかじゃない
だから
『僕は生きるよ。
何で気付かなかったのかな。
お母さんの気持ちに。
…僕は止まってなんかいられないんだね。
ノルン、ありがとう』
(まぁ、人間なんかにしかも子供なんかに呼び捨てにされますとは…
では時間を戻しますよ。
貴方の生きるべき時間へ)
『…うん』
辺りが明るくなる
僕は進むんだ
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