第5章 避難
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車は、狭い山道をくねくねと抜けた。 丹沢は、火砕流の影響を受けてはいなかったが、火山灰の被害が酷く、路上には数十センチの火山灰が積もっていた。 通り過ぎる車は、一台たりともいなかった。火山灰は、横殴りに降り続いている。 本当に、この先に東京はあるのだろうか。そう思いたくなった。
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