天使のウタゴエ

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幸せいっぱいの少年の声には力が生まれる。 少年は大好きな父と母の喜ぶ顔が見たくて毎日毎日歌を歌っていた。 少年の歌が枯れた土地に流れると、何処からか湧水が出て清い水の小河になった。 少年の歌が枯れた樹に届いたら、一夜にして緑生い茂り、木の実をつけ、小鳥のさえずりに囲まれた大きな樹へと生まれ変わった。 少年の歌が貧しい村に響いたなら、貧しい村から金銀、財宝発見されて、たくさんの人で賑わう街へと変ってく。 村人皆喜んで、少年を天使と呼びだした。 少年はただただ、大好きな父と母のため、好きな歌を歌ってるだけ。
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