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息子を汚された。
そう思ったら自分を止められなくなった。
私は部屋の入口で身を縮めてしゃがんでる息子を乱暴にベッドへ押し倒した。
すっかり怯えている晃仁の手首を頭上で一纏めにし、私は晃仁の首筋に顔を埋めた。
「ヤダ!!父さん!?父さん!!」
晃仁はボロボロと涙を流していたのに…
それでも私は手加減しようとは思わなかった。
晃仁は首筋にチクリと微かな痛みを感じた時には、赤い印がさらに一つ残されていた。
「晃仁…」
「やめ…て…。もう嫌だ…」
始めは手足共にばたつかせて抵抗していた晃仁だったが、今はもうただただ涙を流すだけだった。
私は晃仁の掴んでいた手首を緩めた。
「お前は…これで抵抗したつもりなのか?」
「…ぇ?」
「何故もっと抵抗しなかった!」
「……」
「そうすれば、お前はこんなに汚れる事はなかったのに…っ!!」
「こんなに傷つく事なかったのに!!」
「父さん?」
気付けば、私も泣いていた。
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