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幼くして天涯孤独になったとかで、正確な年齢が解らなかったようなのです。
うろ覚えの記憶と顔つき、知識量なぞで、同い年ぐらいだろうと、お互い勝手に思っておりました。
「私になら、か。随分と信頼されたものだね」
私は苦笑して見せましたが、心の内は、それは嬉しくてたまらなかったので御座います。
それは、やはり一人で生活していた時とは違い、同居人がおると、そのような関係が結べるのだと、はっきりと解った瞬間でした。
彼と私は家族のように、そうですね、まるで兄弟のように過ごしておりました。
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