34人が本棚に入れています
本棚に追加
放課後になり、茜と黄衣絽は何かウキウキしている。
「危ない人じゃないか確認しに行くんだょね?」
と私は疑いの目で二人に言った。
「あ、当たり前じゃんι」
あからさまに動揺している二人…
私はしょうがないなぁと思いながら学校の外へ行こうとしていた。
何故なら葵が
「放課後になったら弥坂高校の外で待っているね」
とメールの返事をして来たからだ。
すると茜が急に、
「不細工な男だったら殴っていい?」
と私に聞いて来た。
「だ、ダメに決まってるでしょ!」
と私は慌てて答えた。
学校の外へ出ていくと1人の男子高校生が待っていた。
葵だ!
すると、茜が
「よぉ!藤田葵ってお前?」
と直球に聞いた。
「そうだけど…」
と言いながら不安そうな顔をしている葵を見て私は、
「ゴメンね!急にι」
と謝りながら葵の前に立った。
すると、葵はほっとした表情を出しながら
「大丈夫だよ。こっちこそ男だって事隠しててゴメンねιι」
と葵が言った途端、私はいきなり後ろに引っ張られた。
茜と黄衣絽だ。
二人はそのまま私を葵に背を向けるようにグイっと引っ張った。
そしてこう言った。
「オイ!私が想像してたより遥かにカッコイィんだけど?!」
と茜がヒソヒソと言い、
「絶対ヲタクだと思ってたんだけど…ιι」
と黄衣絽がなぜか残念そうに言うと、
「馬鹿か?お前!ヲタクとか不細工だったら緑がこんなに騒いでねぇだろ!!」
と茜が黄衣絽をペシッと叩いて言った。
私はとっさに
「そんな事ないよぉ~ιι」
と二人に言ったが、私は図星だった。ιι
最初のコメントを投稿しよう!