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藤田葵と出会ってから1週間が経った。
私達は本当に仲良くなった。お互いの事、学校の事、友達の事、いろいろ話した。
私達は意外にも家が近い事もわかり、朝は7時40分のこのバスに乗る約束をしている程、仲良くなった。
私は仲の良い友達が1人増えて嬉しかった。
いつものようにバス停でバスを待っていたら1人の男子高校生が私に近づいて来た。
「あの、緑ちゃんだょね…」
いきなり自分の名前を呼ばれたので、私は凄く驚いてしまった。すると
「あー、俺。藤田葵です。」
と名乗って来た。
私は頭が混乱して何も言えなかった。
「本当にゴメンね!実は深いワケがあるんです!」
と本当に申し訳なさそうにその男子高校生は言った。
バスが来てしまったので、とりあえず二人はいつもと同じ席に座った。
…詳しく話を聞いてみると、藤田葵と名乗っている男子高校生は高校の友達と賭けをしていて、葵がその賭けに負けてしまい、1週間女装らしきものをしている時に私と出会ってしまったという事だった。
葵は一生懸命私と今まで何話したかなどを話して疑いを晴らしていた。
話を聞くと本当にあの女子高校生が、今私の隣に座っている男子高校生だった事が分かった。
「今まで黙ってて本当にゴメンね!」
と葵は一生懸命謝っているので私は
「少し驚いただけだから大丈夫だよ。」
とニッコリ笑って言った。すると喜びながら
「ありがとう」と葵は言った。
二人それぞれの高校が着くまで、前と変わらず私と葵は話をしていた。
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