恋ノ色

本当のこと…

私は田三高校前のバス停の所で葵と別れ、弥坂高校に向かう途中まで頭の中を整理していた。

まず、１週間前にあった女子高校生は男の子だった事。名前は藤田葵くん。

後、田三高校の友達と鬼ごっこをして(今時やる人いたんだ…ι)最後に鬼になってしまったから、
その罰ゲームとして１週間、田三高校の女子の制服を着て、
ｶﾂﾗまでして過ごしてた。
ｽｶｰﾄの下に長ｽﾞﾎﾞﾝのｼﾞｬｰｼﾞを履いたのは小さな抵抗だったらしい。
その時に私と出会った。

そして、私と友達になったのはいいが、自分が本当は男だって事が言えないまま、罰ゲームの期限が過ぎてしまった…。
で、今に至る。
今の状況が段々わかってきた。

でも何となく不安だったので後で茜達に相談しようと思っていた時に弥坂高校前のバス停に着いた。
私は急いでバスから降りて、そのまま駆け足で教室を目指した。