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―悲しい思い出―
雨が降り続いている。
子猫が屋根の下で雨宿りしていた。子猫は過去を思い出し嘆き悲しんでいた。
「どうして泣いているのだ?」
老犬が子猫の側に近寄ってきた。
「おじいちゃんは誰?」
「私か? 私はルード。君は何て名前何だい?」
「名前は忘れちゃったの。だいぶ前にお母さんが死んじゃったから」
子猫は母親とすごした事日々をを思い出し、母親が死んでしまった事を思い出して涙を流した。
ルードは子猫の頭を優しくなでた。
「だから泣いていたのか。私のところにくるか?」
子猫は一瞬顔を輝かせたがすぐに顔を背けた。
「迷惑じゃない?」
「大丈夫だよ。そうだ! ユキという名前はどうだろう?」
「ユキ? 良いよ」
「それじゃあユキ、行こうか?」
「うん!」
小降りになり始めた雨の中をルードとユキは走り出した。
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