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―夢―
ユキはすやすやと気持ちよさそうに眠っている。
ルードはユキの寝顔を眺めながら楽しそうに微笑んだ。ユキは今、どのような夢を見ているのだろうか。
「おや、ルードお久しぶりだね」
つき合いの長い猫のミキが話しかけてきた。ミキは近所でも人気の美人猫である。
「やぁ、ミキ久しぶりだなぁ」
ルードは娘を見るような気持ちでミキを見る。
「ルードどうしたんだい? その子さ」
「私の2番目の娘のユキだよ。私が親代わりで育てているんだ」
「それじゃぁ、私の妹のようなもんなんだねぇ。本当に気持ちよさそうに寝てるよ」
ルードとミキは微笑みながらユキを見つめた。
ルードは願った。私自身が目の前からいなくなっても、この子が将来幸せになるように
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