花言葉による30のお題・抜粋

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―目覚め― ポカポカとっても気持ちいい。もっと寝ていたいとユキは思った。 でも、とってもうるさくって眠れない。喧嘩をしているようだ。 「けっ! 猫と犬の癖に!」 「あんた、うるさいよ! ユキが寝てるんだから!」 「ぎゃぁ!」 悲鳴に驚いてユキは飛び起きて、ぼやけた視界で一生懸命、悲鳴が聞こえてきた方を見た。 すると、知らない大人の猫とカラス、ルードがいた。 ルードが気づいてユキの方を見た。 「起きたのか? 大丈夫なのかユキ?」 ルードが側に寄ってきてユキの頭を鼻で小突く。 「うん! 大丈夫だよ」 ユキは元気いっぱいで答えた。 何か捨て台詞を吐きながら、カラスが逃げていく。 「初めまして、ユキ。私がお前の姉のミキだよ。よろしくねぇ」 しなやかな動きでユキに挨拶をした。 「よろしくお願いします!」 ユキは一生懸命に興奮しながらお辞儀をした。勢い余って転んでしまう。 それを見て、ルードもミキもユキも一緒に笑い出した。
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