花言葉による30のお題・抜粋

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―正義― 「何なんだよ! 全く!」 カラスのジュイは怒りながら空を飛んでいた。 老犬のルードとミキが子猫の前で楽しそうに話していた。それを見てジュイは腹が立ってしまった。 面白くない。だから、喧嘩をふっかけた。ルードは相変わらず何もしない。 それに更に腹が立っていつも以上に喧嘩をふっかけたのだ。ミキに見事返り討ちにされてしまったが。 何気なく下を見ると、ルードといつも一緒にいる子猫が一人で遊んでいた。 あの子で憂さ晴らししてやろうとジュイは子猫の前に降りた。 「何してるんだ? 俺が一緒に遊んでやろうか?」 「良いの!? 私はユキって名前なの」 子猫は本当に嬉しそうにジュイを見た。ヒトを全く疑っていない純真な瞳だった。 それを真っ正面から見てしまったジュイはグラッとしてしまった。罪悪感が押し寄せてきて思わず言ってしまった。 「おう! 遊んでやるぜぇ!」 「本当!」 子猫のユキは嬉しさで瞳を輝かせた。 「おうよ!」 日が暮れるまでジュイとユキは一緒に遊んだ。こんな日も悪くないとジュイは思った。
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