記 -dreams- 憶

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「…あのな…。」 佐野はふぅと溜め息混じりに続ける。 「まぁいいや。次に会ったら話してみろよ。」 『あの子が会話が出来る子なら…ね。』 「結構可愛かったし…お前、気に入られたとか?はははははは…。」 気持ち悪い笑いを飛ばし、眼を細めながら佐野は自分の席に戻った。 間もなくチャイムがなり、最終時限が始まる。 当然ウトウトしてくるわけで…まぁいつも通り、ダウンをとるカウントは分…やがては時間単位となる。 カーンコーン… 「…おい。」 『……。』 「…おい。」 うるさい。 「おい!」 『にゃんまげ。』
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