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さて…何を話すかな…。
近くで見るとやっぱ可愛い…。
私服ってところがまたそそられ…っと、違う…。
まずは今の俺の最古にして最も新鮮な記憶の確認からだ。
…かなり緊張する…。
『俺は丘宗穹。君の"本名"は?』
「秋月。」
『…偽名じゃないのか?』
「本名です。」
身体に何か静電気のようなものが走る。
『…下の名前は?』
「…綾。秋月綾。」
『……。』
そうか…やっぱりか…。
久々に会えた嬉しさと、謎が一つ解けたことにより、安心感が全身を満たした。
しかしそれもつかの間、即座に謎の渦へと突き落とされる。
「そろそろ私の名前を思い出す頃だと思っています。丘宗さん。」
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