約 -friends- 束

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俺の中でもやもやが大きくなった。 頭痛に苦悶の表情を浮かべながら携帯電話を手に取る。 かける先は1つだ。 トゥルルルル…ガチャ 「ANUお留守番サービスです。」 ピッ 『何やってんだあのバカ!』 怒りが込み上げる。 既に"アレ"が止まっていることに気付く。 同時に母がリビングに入って来た。 「あら、起きてたの?晩御飯は冷蔵庫に入れてたから食べてれば良かったのに。」 母は買い物袋を下げている。 1度帰ってきたようだ。 『今から食べるよ。』 レンジで温めた焼きそばをたいらげ、自室にこもる。 『最近寝てばっかだ…。』 時刻は…21:40。 何も考えたくない…。 寝よう…。 布団に潜り、長い時間目を潰っていた気がする。
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