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キーンコーンカーンコーン…
教室内にチャイムの音が鳴り響いた。
―22:00。
最終時限目が終わり、どの生徒の顔にも疲れが見える。
「おい、穹、帰ろうぜ。」
俺の名前は丘宗 穹(おかむね そら)。現在、予備校に通う、世間一般て言うところの"浪人生"だ。
「おいってば。聞いてんのか?」
『そしてこいつが佐野。えーっと、下の名前は…、そう、陽平だったな。』
「何言ってんの?お前…。」
『四郎じゃないのが残念さ。』
「はぁ?どうでもいいからさっさと準備しろよ。」
『はいはいっと。』
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