変 -migraine- 化

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「おい聞いてんのか?」 『聞いてるよ。ガ○ダムだ…ろ…ッ!』 上履きを棚の指定位置に戻し、自分の靴に手をかけた時、軽い痛みが頭に響いた。 「どうした?」 『いや…頭痛が…。』 「ほらみろ。睡眠不足が原因だ。帰ってすぐ寝ろ。」 『ほむ…ん?』 「今度は何だ…?…あの子がどうかしたのか?」 俺と佐野の共通する視線の先には1人の少女が居る。 整った顔立ちに紺のセーラー服。丸く大きな眼には優しさの光が見え、ツヤのある漆黒のセミロングをたなびかせながら…。 回りくどいな。 要は可愛かったんだ。うん。 「高校生…いや、中学生か…。お前さんも目ざといな…。」 彼女は真っすぐに俺達の横を通り過ぎて行ったが、その眼がずっと俺と合っていた事を知るのは、彼女と俺だけだろう。 「お前、年下に興味あんの?確かに可愛かったけど。」
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