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「宮本…知り合い?」
これが、1年半も同じクラスにいて初めて話し掛けたことば。
みぃ は黙っている。
というよりみぃがしゃべりだす前に男のひとりが
「おにいさん、誰?」
と口を開いた。
やっぱりナンパされている空気だった。
「こいつ、自分の連れなんで連れて行きますから…」
「おにいさん…俺たちが楽しく飲んでんのに邪魔するの?」
「楽しく?彼女、楽しそうじゃないですよ。とにかく連れて行きますから」
と、言ってみぃの手をとり店を出た。
男達は追い掛けてこなかった。
きっと、連れがいたんじゃ仕方ないな…
って感じだったんだろうと思う。
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