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水のよう
流れる時を
つらつらと
深空を見上げ
眠るが如く
眠るが如く
月が揺れる
其は夜か
白く浮かぶ
其は昼か
日が廻る
くるりくるり
水車の如く
汲み取られた時を零しながら
ゆるりゆるり
埃の微か揺れる気配
古い木の匂い
壁を這う黒い蛇
遥かなる時の年輪
此処の時間は停まったか
窓に区切られた世界
そこから差す一筋の白い光を作るのは
月の光か 陽光か
切り取られた光
――薄れ逝く
雲影に消される
――跡形も無く
跡形も無く
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