終わった人生

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しばらく放心状態になっていて、気がつけばもう空がオレンジ色になっていた。 いつの間にか腰も治っていて歩けるようになり、その辺に無造作に放り投げた鞄を拾って家にさっさと帰ることにした。 家の近くの十字路へたどり着くともう星が2・3個輝いている。 まるで今日起こった不幸かつ不可解なできごとなんて知らないみたいに美しい。 しばらく見とれていると顔にライトがあたった。眩しくて目を細めて見るとどうやら車がこちらに向かって来ているようだ。 それもスゴい速さで。 …って止まらな   ドンッ! かった。 鈍い痛みが腹部を走り、堅いコンクリートに打ち付けられる。 頭を打ったのか、頭から血が外に流れていくのがわかった。 ぼんやりしていく意識の中、私はくだらないことを考えていた。 あぁ、今日発売のジャ〇プ買うの忘れてた。 さらば17年間の人生。 .
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